京都福祉サービス協会

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HAPPY PLANNINGまちをつくるしごと

修徳児童館

修徳のおとどけサンタ 〜児童館と地域包括がコラボ、やさしいまちの一歩~

小さなサンタが地域に笑顔を届けるクリスマス

 サンタの帽子をかぶった、すこし緊張気味の子どもたち。心を決めて、町家の玄関のチャイムを鳴らします。

 「こんにちはー!修徳児童館です!」

 修徳児童館(京都市下京区)で月1回ひらいている「にじいろマルシェ」。「思いっきりあそぼう!」がコンセプトのこの場も、12月はクリスマスの装いです。特別企画は、「おとどけサンタ」。子どもたちが手づくりしたクリスマスリースを、地域のおじいちゃん・おばあちゃんの家に届けに行きます。

 もちろん突撃訪問ではなく、事前にお伝えしたお宅を訪ねます。

 リースづくりを終えて準備万端の子どもたち。知らないお家への訪問に戸惑いながらも、元気よく挨拶。ドアがひらき、笑顔いっぱいのおじいちゃんやおばあちゃんの姿を見ると、表情が一気にゆるみます。

 インターホンを鳴らすことも、京町屋のお家に足を踏み入れることも、初めての経験だという子どもたちも少なくありません。お年寄りとあまり関わったことがない子もいましたが、真剣な眼差しでお話を聞いていました。

 みなさんとても喜んでくださって、子どもたちもうれしそう。訪問先のなかには、子どもたちへのプレゼントを用意してくださっていた方も。プレゼント交換のような心温まるやりとりも見られました。

子どもにもお年寄りにもやさしいまちづくりを目指して

 

 「おとどけサンタ」は、職員の何気ない会話から始まりました。近頃子どもと地域のつながりが薄れていると感じていた職員。そんな実感を同じ建物にある地域包括支援センターの職員と話をしているなかで、「何か一緒にやりたいね!」と盛り上がり、アイディアが生まれました。

 同じ法人に、児童福祉も高齢福祉もあるからこそ、制度・サービスの枠を越えて、子どもと高齢者をつなぐこのような活動が、職員同士の会話から自然と生まれてくる。京都福祉サービス協会の強みです。
 地域に暮らす子どもたちと高齢者が出会い、関わる機会は、子どもたちが見守ってくれている大人たちの存在を認識することにもつながったようです。「ここ、この前サンタで行ったおうちや!」近くを通りがかるとそんな声もきこえてきます。

 訪問した際に、ご自宅に娘さんや息子さんのおられたお宅もありました。ご家族も含めた世代を越えたご近所さんとのやりとりのなかで、地域の様子を知ってもらえたことにも意味があったように思います。

 核家族化が進んでご近所付き合いも希薄化している現代社会ですが、こうした関わりの積み重ねが、子どもたちにやさしいまちづくり、安心できる地域社会をつくるきっかけになると信じています。修徳児童館ではこれからも、地域のなかでできることを探し続けていきます。

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