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『低温やけど』にご注意を!
みなさま、あけましておめでとうございます。
新しい年を迎え気持ちも新たに何かを始めようと思うけれど...
ほんのり暖かいコタツから抜け出せない。
そんな寒い日々がまだまだ続きそうですね。
「そうそう、まさにこんな感じ。あるあるですよね。」
「ちょっとまって!!このイラストを見て気になる事ない?
. . . そう!『低温やけど』」
『低温やけど』とは、あまり熱くない温度(約40度~50度)が長時間同じ場所に触れていると
起こるやけどです。
軽症の場合ヒリヒリとした痛みやうっすらと赤くなりますが、じっくりと皮膚の深いところまで
熱が伝わって、気づいた時には水ぶくれができたり強い痛みを感じたり、ひどい場合は神経まで
ダメージが到達し痛みが感じないほどの重症となってしまうこともあります。
「よくステーキに例えられることがありますよね。
強火でお肉を焼くと外は良く焼けているけど中は「レア」。
弱火で長時間じっくり焼くと表面が焼ける頃には中もよく焼けている「ウェルダン」。
『低温やけど』はこの「ウェルダン」状態ってことですよね。」
「『低温やけど』の特徴は、心地よいと感じる温度で起こるので気づきにくいこと。
自覚が遅れ、通常の高温でのやけどより重症化しやすいの。
数日後に皮膚の色が黄色から黒っぽい色に変色して、深いやけどに気づくこともあります。
どういう状況で生じる可能性があるか知っておくことが大切ですね。」
「どれも気軽に使っているものばかり。
ご利用者さんにも、電気あんかや電気毛布はよく使われていますよね。」
「いつも使用しているものだからこそ、今一度、使い方の確認をしておきましょう。」
「要介護者や乳児以外に、糖尿病患者さんも要注意です。
合併症の神経障害によって感覚が鈍くなっている事で痛みや熱さなどがわかりにくく、
『低温やけど』を起こしやすいの。
毎日手足をよく見てチェックしてください。」
「やけどをした場合、まずは流水で冷やしてくださいね。
水ぶくれができていても痛みがないからと放置しておくと、皮膚がどんどんと黒く
壊死していくこともあるので、早急に皮膚科や形成外科などを受診しましょう。」
『低温やけど』は、治療期間も長くなり医療費もかかります。
少し気にかけるだけで防ぐことができるので、使い方に注意して快適な冬をお過ごしください。
ちなみに、暖房器具以外でも、充電中のスマホやパソコンも高温になるため『低温やけど』の
原因となった事例もあるので、注意してくださいね。