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【北事務所】自分にもできる! ~ゴールを目指して~

2022/09/13 スマイルBlog

今回、北事務所からお知らせするのは、ご利用者の吉村和馬様(27歳)です。

吉村様は進行性の筋ジストロフィーという病気を持ちながら、「電動車椅子サッカー」を通して幅広い活動をしてこられました。前向きに、そして毎日をいきいきとした生活をされている、そんな吉村様とお父様、お母様に取材しました。

Q1.「電動車椅子サッカー」をすることになったきっかけは?  

病気が進行してきていた小学校5年生の時、ご両親が、「筋力が低下しても、できること」「続けられること」をいろいろと探され、たどり着いたのが、障害者スポーツセンターで行っていた「電動車椅子サッカー」でした。吉村様は初めて体験して、自由に動き、活動できる喜びを感じ、お父様もそんな吉村様の姿に嬉しくなられたようです。(この後、お父様の方が、積極的に電動車椅子サッカーに関心を持たれ、今ではその代表を務めておられます。)

 

Q2.「電動車椅子サッカー」の魅力や、楽しいこと、よかったことは?  

吉村様からは、電動車椅子で自由に動けることが楽しく、また試合でゴールを決めるとさらに喜びが増します。またこの活動を通じて、できた仲間(20代から50代のメンバー)が今では「ファミリー」となり、今でもつながりが持てていることがうれしいとの話がありました。「電動車椅子サッカー」を㏚するために、コロナ禍の前までは、講演会などに参加して活動的にされていたようです。また今年は3年ぶりに、静岡県で開催(5月)した電動車椅子サッカー選手権大会(全国大会)に出場し、見事、優勝されました。先日、京都市からも表彰されたそうです。(京都市ホームページにも掲載されています) コロナ禍の前の大会では、準優勝の成績でしたが、それを上回る成績を残されました。現在、月に2,3回の練習をされ、来年の大会に向けて活動を続けられています。なおメンバーは育成選手を含めると9名とのことです。

Q3.これから目指したいこと、取り組みたいことは?  

「電動車椅子サッカー」の他、現在利用している「介助犬」の㏚もしたいとの話がありました。 現在、全国で60頭、京都で3頭いる「介助犬」の1頭が吉村様宅にいます。(名前は、ピエール号 6歳)日常の生活でいろいろ助けてもらっています。そんな「介助犬」の存在も知ってほしい。 また、ボーイスカウトもされており、それにも力を入れていきたいと話がありました。

Q4.介護ヘルパーや、障害のある方へのメッセージ  

お母様から、2年前の転居から、ヘルパーを利用し始めて、大変助かり、感謝しかないとのお話がありました。制度なども知らなかったので、友人であり協会職員さんからの紹介は大きかった。吉村様自身も交友の場が増えたことはよかったとのお話がありました。 「電動車椅子サッカー」については、同じ障害のある方(家族など)に関心を持ってもらい、少しでも力になっていければと、代表であるお父様は力強くいわれています。

取材を終えて

パワフルで活動的な、素敵なお父様、吉村様の活動を支えているお母様、そして、意欲をもって活動を続けられている吉村様、本当にありがとうございました。 当協会としてもヘルパー支援を通じて、サポートできればと思っております。