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愛犬に感謝❤ ~大病を乗り越え元気になりました~
今回、ご紹介するのは、長年、盲導犬の繁殖犬の育成と、セラピー犬と一緒に活躍したご利用者(矢部様)です。
取材した内容を紹介します。 矢部様にこれまでの活動について尋ねました。
Q1 盲導犬に携わるきっかけは?
夫がよく行き来していた友人から、育てている犬が盲導犬となれなくて、もし何かあった時はお世話を引き受けてほしいと言われていたことが、盲導犬(盲導犬協会)との関わりの最初(接点)であったようです。もともと。シェパード犬を一頭飼っていたので、そのお世話している様子を信頼され、頼まれたのではないかと振り返っています。 この引き受けることとなった犬(マロン君)との出会いは、矢部様にとって、とても印象に残っている犬とお話がありました。マロン君は散歩の犬仲間を上手にまとめる役割を担い、とても利口で優秀なセラピー犬であったようです。
Q2 盲導犬の繁殖犬のお世話で出会った犬を教えてください。
アメリカから来たオパールちゃんです。オパールは、3回の出産で、合計25頭出産しました。オパールとその子どもを矢部様はお世話されています。(子どものお世話は約2ヶ月で、*パピーウォーカーさんに引き渡すまで) たくさんの子どもを育てている、オパールを見守り、時にはお乳を子どもたちが飲めるよう世話をしてきたようで、寝る暇もないほど忙しい日々がありました。オパールが生んだ子どもの半分は、しっかり盲導犬として活躍したようです。(きっと矢部様とオパールの愛情と子育てがよかったのでしょうね) 9歳で引退して、残りの生涯(1年)を一緒に過ごすことができたのは、大変有意義であったとのことです。 *パピーウォーカーさんとは、盲導犬の訓練を受ける前の期間(子ども)の世話を引き受ける方です。
左 オパールちゃん 右 マロンくん
オパールが生んだ子どもたちです。(今ではその子どもが、子ども(孫)を生んだようです)
Q3 セラピー犬の関わりを教えてください。
グレースちゃん(現在12歳)と一緒に、京都福祉サービス協会小川高齢者施設に、セラピー犬として約4年ボランティア活動しました。(小川の施設以外にも訪問もしていました) グレースは、盲導犬にはなれなかったのですが、たくさんの人に「癒し」を与えてくれました。肌に触れてもらっている姿は、おとなしく、本当にうれしそうでした。今でもその名残があります。
Q4 本日の取材で、グレースに会うことができたのはどうしてですか?
現在、グレースは育てたパピーウォーカーさんに引き取ってもらっていますが、そのパピーウォーカーさんと、偶然に知り合うことができたことが、グレースと継続して会うことができていると話がありました。ある日、ボランティア活動のために一時的に預かっていたグレースを散歩させていたら、通りすがりの方が、グレースを見て、育てた方を知っていたことがパピーウォーカーさんとの出合いのきっかけでありました。案内してもらうとなんと近くの方でありました。(通常、盲導犬協会からは、パピーさんを知らされていません) この出会いがなかったら、グレースと、このように気軽に会うことはできなかったと思います。 今は「グレースのお蔭で私は元気に過ごすことができ、グレースに感謝しています」と話されました。
取材を終えて 盲導犬やセラピー犬を育てる大変さ、苦労を知り、また矢部様の犬への愛情の深さを知ることができました。犬は家族として愛され、共に生き、そしてたくさんの喜びを与えていると実感しました。 病気をしてから、犬を飼うことができなくなったようですが、このように、時々グレースと会うことをとても楽しみにされている姿は、こちらもうれしくなりました。 ご協力いただきありがとうございました。