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M様の人となりを知る
ケアパートナーとしての家族
特別養護老人ホームへ入居されたMさん(男性)、ご家族は献身的に来園され、精神面を中心にフォローしてくださっていました。ご家族の思いは、施設で生活することが本当に良いのかどうかを常に自問自答されていたご様子でした。家での介護は難しく、施設での生活を選択されるしかありませんでした。お父さんに我慢をさせているのではないか、家に帰りたいのではないか、そのようなご家族の気持ちを担当の職員が察して、これまで住み慣れた家に一時帰宅されることになりました。元々商店街でバイク屋を経営されていて、地域の信頼も厚かったといいます。
商店街を車いすで移動されていると、たくさんの方から声をかけていただけました。多くの方から『元気な顔見られてよかった』『どうしてたの』と声がかかり、その時のMさんは、自信に満ち溢れ普段より元気でシャッキとした表情に見えました。
家には帰れないと思われていたご家族も、「施設の職員の配慮で、お父さんの自信に満ち溢れた表情を久しぶりに見られてよかった。施設に入居したことについて考えることが多かったが、一時帰宅をきっかけに迷いは吹っ切れました。」と話してくださいました。職員も、これまでのMさんの暮らしや地域の方々に愛されておられたことをまじかに見られ、面談でお聞きしていた事とは違う面を見られたことで、これからのMさんの施設での生活を考える上でも大きな成果となりました。
また、ご家族からもエピソードをたくさん聞かせていただけ、ご家族との距離も縮まり、話しやすい関係がこれまで以上に作れました。