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喀痰吸引が必要なご利用者の在宅生活を支える ~医療的ケアの実践~
進行性の難病により、生活動作全般に介助が必要でベッド上での生活を過ごされているKさん。病気の進行から、口からの食事摂取が困難となり、胃ろう(胃から直接栄養を摂取するための医療装置)を増設。また自力で痰を排出することも困難となったため、定期的に痰の吸引を行う必要性もでてきました。
Kさんから「できる限り自宅で自分らしく生活がしたい」との意向を受け、Kさんや介護をされるご家族が安心して長く在宅生活が過ごせるよう、訪問介護サービスを含めたケアプランが作成されました。訪問介護サービスでは身の回りの介護と併せて、Kさんが排出できない痰を吸引するケアを実施することになりました。
Kさんの支援を担当する訪問介護員は事前に看護師から痰の吸引の手技や機材の使い方の研修を受け、実際のケアにあたります。介護員としても緊張を伴うケアでしたが、慣れるまで看護師に同行指導していただき、安全にケアが実施できるように取り組みました。最初はKさんも介護員が行うケアに緊張気味でしたが、慣れていくにつれ、Kさんのにっこりとした笑顔がみられた時は、介護員としてもうれしく感じました。
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喀痰吸引等は、法的には「医行為」とされており、以前は介護職員では対応できないケアでしたが、2012年に法律が改正され、介護職員でも所定の研修を修了すれば対応が可能になりました。Kさんのように喀痰吸引等を必要とされている方が、在宅でも多くおられます。当法人では、当法人の介護職員はもちろん、他の介護事業所の介護職員も適切な医療的ケアを行えるよう研修体制を整備しています。