京都福祉サービス協会

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在宅での終末期を支える ~ナイトケアセンターの支援から~

高齢で独居世帯のBさん。転倒による骨折で入院されていましたが、「早く家に帰って好きな物を食べて暮らしたい」との希望により退院され自宅へ戻られることになりました。Bさんには近くに頼れる身内もおられず、また排泄等で日常的に介助が必要な状態であったことから、一人で生活するためには1日複数回の介護者の訪問が必要で、訪問介護サービスを中心としたケアプランが作成されました。

また、夜間の介護や緊急時の対応等が想定されたことから、夜間対応型訪問介護を実施しているナイトケアセンターのサービスも利用されることになりました。

 在宅生活に戻られたBさんに対して、1日2回訪問介護員が訪問しBさんの身の回りの介護を行います。また、深夜帯にも介護員が訪問し排泄等の介助を行いました。しばらくはサービスを利用しながら生活をされていたBさんでしたが、持病の状況が思わしくなく、徐々に身体機能の低下がみられるようになってきました。体の痛みや、不安感等からか夜間対応型訪問介護サービスの緊急通報コールの回数が増え、1日に何度も通報されることもありました。そのたびにテレビ電話を通じてオペレーターがBさんの不安を和らげるよう話を傾聴し、必要に応じて介護員が訪問しました。

 Bさんは日ごとに病状が悪化して終末期を迎えられました。

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独居世帯の方が自宅で終末期を過ごされるためには、緊急対応を含めた支援体制が必要です。今回は緊急対応や深夜帯の定期訪問をナイトケアセンターが担い、ご本人が望まれた「自宅での生活」に最期まで関わることができました。Bさんはいつも緊急通報用のペンダント(通報用のボタン)を肌身離さず持っておられ、笑顔で「見て、私のお守りや」と話しておられました。「ボタンを押せば誰かと話ができる」ということがお一人暮らしの方にとって大きな安心につながっています。

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