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墓参りゆき交う人の黙深し【高野事務所】

2021/09/10 スマイルBlog
 このホームページでお馴染みになられた高野事務所ご利用者 MMさんの俳句(標題に掲載)が、またまた京都新聞俳壇に入選作として掲載されました。
心よりお喜び申し上げます。
「黙深し」という表現から、コロナ禍という同時代的なモチーフが浮かび上がってきます。墓へ続く石畳の道をゆき交う人々の視線は、どこかうつむき加減でその表情には物憂げな様子がうかがえます。いつもなら、お盆で帰省した家族と一緒に、昔の良き思い出を語らいながらの穏やかなお墓参りの情景があるのでしょうが、今年はそれも叶わず寂しさがつのります。

 ゆき交う人々の中には、コロナ禍のためお身内を亡くされた方もおられたでしょう。その方の涙も追いつかないような悲しみは、まだ胸の内に深く沈潜したままなのでしょう。

 けれどそれでも、私たちはこの困難な時代を強く生き抜いていかねばなりません。家族・友人・仲間同士で気持ちをつなぎ合わせて前に進むしかありません。「黙深し」という言葉の中には、「死者」への鎮魂と「生」への静かでひたむきな祈りがあることを強く感じ取りました。MMさん、良い俳句をありがとうございました。

以前のMMさんについての掲載記事をご覧になりたい方は下記のURLをクリックして下さい。https://www.kyoto-fukushi.org/office/news/6336/

*下の絵葉書もMMさんの作品です。色がなんとも言えず綺麗ですよね。