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せせらぎの光を纏う土筆摘む
2021/05/07
スマイルBlog
このホームページでも何度か紹介させていただている、高野事務所ご利用者MMさんの俳句作品(標題として掲載)が、「京都新聞京都文芸欄の俳壇」で入選を受賞されました。おめでとうございます。
今回の作品もMMさんらしく写実的で、春のうららかな里山の風景が、まるで一枚の写真に映し出されたかのように見て取れます。耳を澄ませば小川のせせらぎが聞こえてきて、その川面に反射した柔らかい春光が当たり一面を照らしています。ふと土手に目をやると、土筆がまだ小さく風に震えながら芽吹いています。
一昨年の入選作「天上へひかり放てり明の蓮」も連想されますね。
ある詩人の言葉を借りれば、風景を構成する三要素は、光と影と風ということです。光は色彩を放ち、万物の形を映す影は奥行きを生み、風は季節を運んでくれます。MMさんの作品には、この三要素が17文字の中にそこはかとなく散りばめられており、心地よくて透明感のある世界に私たちを誘ってくれます。
以前のMMさんについての掲載記事2件は、下記のURLをクリックするとすぐにご覧いただけます。